今回は、優秀な行政書士の選び方について解説していきます。行政書士といっても、専門分野や業界歴などは千差万別です。
きちんと比較ポイントを知り、自分(自社)にあった行政書士を選びましょう。
行政書士を選ぶさいに、チェックすべき基本的なポイントはおおきくわけて5つあります。
1 行政書士の会員証で実務年数を把握
まずは実務年数を把握しましょう。
行政書士の会員証を確認すれば、その道何年かはすぐにわかります。
年数が長ければ長いほどいい、というわけではありませんし、行政書士に合格した直後の方が最新の知識がしっかり頭に入っているという場合もります。しかし、やはり、ある程度経験がある人の方が安心ですよね。行政書士の会員証を確認し、実務年数をチェックしておきましょう。
また、実際に話を聞きに行った際に、どういった仕事をどれくらいしてきたのかを尋ねてみましょう。
2 行政書士の得意な業務が自分の希望の相談と合うか
行政書士の得意な業務が自分の希望の相談と合うか、も非常に重要なポイントです。
なぜなら、行政書士の仕事は非常に多岐にわたっているからです。
たとえば、遺言や相続を専門にしている人もいれば、外国人の在留資格や永住権の申請などを専門にしている人もいます。法務や会計が得意な人もいれば、会社法の精通している人もいます。
すべての法律や手続きをマスターしている人はいませんから、あなたが必要としている分野のエキスパートを選ぶ必要があるのです。
どの分野を専門としているかは、ホームページを確認するか、直接問い合わせるなどすることで確認することが可能です。
3 電話やメールの対応が良いか
電話やメールの対応が良いかも、確認しましょう。
行政書士とは、頻繁にやり取りが発生する可能性があります。電話やメールなどの対応が遅かったり、態度が悪かったりする行政書士に依頼してしまったら、ストレスです。
高圧的な態度で、質問をさせない雰囲気のある行政書士は避けましょう。「なんとなく、この人は嫌だな」「この人には話しやすいな」という直感も大切にしましょう。
面談時には、疑問や不安を質問しやすい行政書士が良いでしょう。自分がストレスを感じない対応をしてくれる行政書士を選んでください。
4 口約束ではなく見積もりなどの書面があるか
口約束ではなく、見積もりなどをきちんと書面で出してくれるかもポイントです。メールや書類で見積もりを出してくれる行政書士を選びましょう。報酬金額に関しては、口約束だけで絶対に話を進めないようにしましょう。
行政書士という職業柄、そういった書類関係はたいていの人がきっちりしています。
書面を交わさずに仕事を始めようとする行政書士は、しっかり仕事ができるのかどうか怪しいですから、避けておいた方が無難でしょう。
5 日時をしっかり提示してくれる
仕事を依頼した場合、どれくらいのスピードで対応してもらえるかも確認しておきましょう。曖昧ではなく、しっかりと日時を提示してくれる行政書士を選びましょう。
ただ、「スピードが早ければ優秀」というわけではありません。スピードが早いだけで雑な行政書士は避けましょう。行政書士に大切なのは、地味な仕事を正確にコツコツとやりきることです。
雑さが感じられる行政書士ではなく、きちんと仕事をしてもらえるという期待が持てる行政書士を選びましょう。